LCCはなんで安いの?LCCの努力が価格の安さに繋がるその秘密 | キャビンアテンダント(客室乗務員/CA)がおすすめする情報メディア - CA Media

3000人以上のCAネットワークから情報を発信!
日本初のキャビンアテンダント(客室乗務員/CA)がおすすめする情報メディア

LCCはなんで安いの?LCCの努力が価格の安さに繋がるその秘密

藤原 絵里

LCCがなぜ安く運航できるのかご存じですか?今回は、CA目線で見た安さの秘密をいくつかお話します。LCCを上手に使ってお得に旅行へ!

LCCとは、安さの秘密とは

日本では格安航空会社と言われるLCC。

実際は、Low Cost Career=ローコスト(低コスト)キャリア(航空会社)と言って、価格が安いのではなく低コストで飛ばすので、結果的に価格を安くしている航空会社のことを言います。

皆さまはご利用されたことありますか?

私は、イギリスでのワーキングホリデイ滞在中に大変お世話になりました。

LCCを活用してリーズナブルに旅行出来れば、その分ホテルを奮発したり、お食事を奮発したり、旅を楽しむ幅が広がりますね。

しかし、なぜあんなに安いのか気になりませんか?

コストを削って安全面は大丈夫なのか……と、心配になってしまう方もいるかもしれません。


私もそう思っていた一人です。

LCCが安いのにはちゃんと理由があります。

今回は、CA目線で見た安さの秘密を簡単にご紹介します。





秘密その1:旅客機は1種類

乗務するには、CAもパイロットもそれぞれの飛行機の免許が必要になります。

訓練にも試験にも、もちろんコストがかかります。

1種類の機材だけを採用することによってそのコストを抑えることが出来ます。

整備士さんも同じですね。

飛行機それぞれに専用の専門の整備士さんが必要になりますが、機材が1種類だけならその専門スタッフだけで大丈夫です。

そうやって旅客機を数種類にすることでかかるコストを、1種類にすることでカットすることが可能なのです。





秘密その2:機内サービスは有料

LCCでは、機内サービスはほぼ全て有料です。

コスト削減のみならず、収益にもしています。

機内でしか手に入らないアイテムやオリジナルのグッズもあるので、好きな方には嬉しいですよね。

機内サービスが無い分訓練に必要な時間も短く済むので、CAはすぐに乗務開始できます。





秘密その3:乗客をたくさん乗せる

LCCだと座席が狭いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

もちろんそれもLCCの戦略の一つです。


座席と座席の間を少し狭くし、エコノミークラスのみにすることで、一便あたりの乗客数を最大限にすることを可能にしています。

背の高いお客様や足の長いお客さまには窮屈かもしれませんが、160cmくらいの平均身長の女性であればその狭さもあまり気にならないかと思います。


次のページ:CAやパイロットは乗務するだけではなくあんなことまでやる!?

SCROLL