ステーキの焼き方、メイク、救難?新人CA訓練の内容を公開 (2/2ページ)
航空会社にCAとして入社した新人たちは、フライトに乗務する前にみっちりと訓練を受けます。その内容はさまざまで、えっ、こんなことまでやるの?と新人たちがびっくりすることも。そんな、思わず驚いてしまう新人訓練の内容をお伝えします。
赤ちゃんのお世話から、メイクの授業まで?
学校を卒業したばかりの新人訓練生の中て、赤ちゃんを抱いたことがある者はそれほど多くありません。
機内では赤ちゃん連れのお客様も多く、お母様がお手洗いに行かれる間、抱いていてほしいと頼まれることもあります。
そのため、赤ちゃんの人形を使って抱っこの仕方や、機内でのミルクの温め方を習う授業もありました。
ミルクが適温か知るために、一滴を手首の内側に垂らし、「熱くもなく冷たくもない」という人の肌の温度にするようにと教わります。
これは、将来子どもができた時にも役立つ情報ですね。
また、化粧品会社の社員の方に来ていただき、メイクの仕方を教わる授業もあります。
機内は照明が暗いため、CAの顔が健康的に映るよう、やや濃い目のメイクが良いと教わります。
筆者も、「人間の顔は左右対称でないため、眉の書き方も同じ形にこだわり過ぎなくては良い」とアドバイスを頂いたのを覚えています。
プロに教えていただける貴重な経験です。
本番さながらの緊急時の脱出訓練
緊急時の脱出訓練は、普段通っている訓練所とは別の場所で行われます。
飛行機の内部がそっくりそのまま再現されている模型の中で行うので、緊張感が高まります。
着陸時に衝撃があるという想定の訓練では、機内が真っ暗になりライトだけが点滅したり、機内火災が起きたという想定の訓練では、実際にスモークがたかれたりと本格的です。
飛行機からの脱出訓練では、海に見立てられたプールに向かって脱出するためのボートが実際に膨張します。
皆でボートに乗り込むところまで行われるので、新人にとっては本当に勉強になる訓練です。
いかがでしたでしょうか。
今回は、CAの新人訓練の内容の一部をご紹介させていただきました。
訓練生のころはテストに追われて辛い気持ちもありましたが、フライトを始めてからとても役立つ内容だったことに気が付きます。
数か月一緒に学ぶ同期のCA達とは、辛い訓練を乗り越えて一気に団結も深まる機会でもあります。
少しでもご参考になりましたら幸いです。