CAには常識!仕事なのに座席に座る「デッドヘッド」とは? (2/2ページ)
CAの仕事の中でもちょっと珍しい、飛行機の座席にお客様のように座って移動する「デッドヘッド」という業務があるのをご存知でしょうか?上着を羽織っているのにお客様から仕事を頼まれることも?!そんな「デッドヘッド」の実態についてご紹介します。
国際線の「デッドヘッド」はなんで必要なの?
国内線の「デッドヘッド」の時には、その後すぐに乗務することが多いですし、短時間のフライトのため、ゆったりできる時間とはいきません。
ですが、国際線の「デッドヘッド」では話が変わってきます。
国際線で「デッドヘッド」がある場合というのは、【行きの機材と帰りの機材が違うため、必要になるCAの数が帰りのみ1人足りない】などという場合です。
その場合、1人だけが日本発の便に乗って「デッドヘッド」で現地まで向かい、日本帰国便で他のCA達と合流することがあります。
乗務するわけではなく座りながらの移動なので楽そうに思われるこの仕事。
しかし、行きも帰りも仕事をするCA達は現地で2泊できるところを、「デッドヘッド」したCAは1泊しかできないという区別があります。
時差調整や移動の疲れを考えると、ややハードなフライトパターンとも言えます。
国際線の「デッドヘッド」は機内サービスを満喫できる?
帰国便のフライト乗務で使う体力を蓄えるために、フライト中に睡眠を多めにとっておくよう心掛けるCAも多いですが、国際線の「デッドヘッド」は機内サービスを体験できる貴重な機会!
実際に客席に座って機内食をサービスされる立場になると「もうちょっと飲み物のタイミングが早いほうが良いな」というCAならではの感想も生まれて、次に乗務した時のサービスに活かせることも多いのです。
また、機内で上映されている映画やゲームなどを体験してお客様にご案内する際に活かす数少ないチャンスなので、しっかり満喫するCAも。
機内サービスについてまるで体験したように詳しく説明するCAがいたら、「デッドヘッド」業務を活用しているのかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
お客様と一緒に座席に座り、お客様の気持ちになって機内サービスを体験できる「デッドヘッド」業務。
楽しめる部分も多いですが、飛行機に何かトラブルがあった際にはいつでも手助けできるように、緊張感を持って座席に座っています。
引き続き長時間フライトが待っているCAもいますので、座席で目をつぶっているCAがいたとしても、ぜひあたたかく見守ってあげてくださいね!