「つまらないものですが」の謙遜が生み出した外資系CAの悲劇 (2/2ページ)
日本人なら謙遜の意味として使ってしまう「つまらないものですが」の一言がトラブルに発展!元外資系CAが体験した、文化の違いによる気持ちのすれ違いについてお話します。
文化の違いだったの?!
その日のフライトは、まるで20時間くらいに感じたのを覚えています。
フライトが終わって他のアメリカ人CAに相談したところ、原因が判明!
そう、アメリカには謙遜の文化はありません。
プレゼントを渡すなら「あなたのために一生懸命選びました、使ってくれると嬉しいです」と言うのが正解だったのです。
「つまらないものですが使ってください」と言うと、なぜつまらないものをくれるのか?と失礼にあたってしまうのです。
それで、全てが繋がりました。
一件落着!お互いの文化を分かり合う事の大切さ
アメリカには謙遜の文化はない。
それを知った筆者は、その次のフライトでご一緒したときに、親切にしてもらったことがとても嬉しかったこと、だから一生懸命選んだ品であること、ぜひ使ってほしいことと、日本の扇子を紹介したかったことをきちんと説明しました。
そして、喜んで受け取ってもらうことができました。
彼女も「つまらないもの」が謙遜の意味であったことを知らず、一方的に怒ってしまったことを謝罪してくれ、優しい大先輩に戻りその後も仲良くしてくださいました。
文化の違いが思わぬ方向に行ってしまうと感じた一件でした。
日本でも、おもたせやお手土産を渡す時に、「つまらないものですが」としてお渡しするよりも、「お口に合うと良いのですが」などと申し上げる方がお相手にとっても失礼ではないという理解も広がってきましたね。
とは言え、このような謙遜の文化はアメリカには存在しません。
外資系ならではのすれ違いエピソードをご紹介いたしました。