CAのチームワークの秘密?乗務前の大事な時間・ブリーフィング
機内でのCAの仕事は、何となく想像がつきますが、飛行機に乗る前はどんなことをしているのでしょうか?全乗務員が集まって顔を合わせる打ち合わせ、【ブリーフィング】の内容を大公開します!
常に初めましてのCAのお仕事
CAはオフィス業務と違い、毎回一緒に仕事をする人が決まっているわけではありません。
全員がはじめましてのこともよくあります。
そんな状況でも、機内では心を一つに、また緊急時にもチームワークよく状況を対処することが欠かせません。
そんなチームワークを形成する重要な打ち合わせ【ブリーフィング】の内容をお話します。
ブリーフィングとは?
ブリーフィングとは、同乗する全乗務員が乗務前に行う打ち合わせのことです。
フライト前のブリーフィングはプリブリーフィング(Pre-Briefing)、フライト後はデブリーフィング(De-Briefing略してデブリ)と私の会社では呼んでいました。
CAの出社時間=ブリーフィング開始時間
客室乗務員のスケジュールには、このブリーフィングが始まる時間が書いてあります。
この時間がCAの出社時間。
飛行機出発の1時間前~1時間40分前くらいと、使用する機材によって決まっています。
CAはこの時間までに制服に着替え身だしなみを整え、掲示物の確認や乗務に必要なものを揃えたりします。
準備にかかる時間は人それぞれですが、決められた出社時間(ブリーフィングが始まる時間)の1時間~1時間半前に会社に行きフライトに備えることが多いです。
座る位置も決まっている!気になる内容は?
時間になると、担当するドアの位置の順番に座り、チーフパーサーから自己紹介をしていきます。
一緒に乗務するメンバーとはこの場で初めて顔を合わせることも多いので、全員の名前と顔を覚えます。
ビデオを見ながらストレッチなどの簡単な体操をすることもあります。
進行は先任チーフパーサーが行い、まず全乗務員の健康状態、持ち物の確認をします。
ID、マニュアル類などの乗務必携品、国際線乗務時にはパスポート・ビザを必ず確認します。
ここで忘れ物がある場合は乗務出来ません。
スタンバイしている乗務員が急遽呼び出しとなります。
忘れてはいけない安全についての確認
続いて、保安・緊急時の対応の確認を行います。
CAの仕事は、緊急時乗客の安全を確保すること。
緊急時の対応や機内に搭載されている非常用機材・AEDなどの医療用機器の使い方は全員必ず覚えていますが、新人のうちは確認のためブリーフィング中に質問されることも。
そのため、新人時代、ブリーフィングはとても緊張する時間でした。
また、飛行機は型式によってドアの操作方法や脱出手段が異なります。
CAは複数の機材の乗務資格を持っているので、混乱しないようにブリーフィングの最後には全員でビデオを見ながら、今日乗務する機材の緊急時の対応を確認します。
その他、サービスについては、担当エリアごとに集まって打ち合わせを行ったり、全乗務員に周知しておいた方が良い情報を共有します。