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創業は江戸時代。飛騨高山の料亭「角正(かくしょう)」で味わう精進料理 (3/4ページ)

清水 裕美子

飛騨高山というと精進料理というイメージを浮かべる人も居るのではないでしょうか? 江戸時代に創業し200年以上もの歴史を持つ、飛騨高山で唯一の精進料理料亭「角正」。そんな角正のこだわりの精進料理の魅力に迫りました。

江戸時代から続く角正独自の黒豆


江戸時代から続く角正伝統の黒豆


一般的な黒豆の煮物の味を想像して口に入れると、「あれ? 全然違う!」と驚くかもしれません。


ほんのり生姜の味の効いた優しい味の黒豆は、江戸時代の創業時から代々受け継がれている角正伝統の味。


日本人には馴染の深い黒豆ですが、新たな黒豆の味に出会えることでしょう。


ふきのとうとゆべしの天麩羅


ふきのとうとゆべしの天麩羅


左側は、ちょうど芽を吹き出したばかりのふきのとうの天麩羅。


ふきのとうに春の訪れを感じるのは、日本人ならではの感性ですよね。

右は、ゆべしの天麩羅。


柚子の中をくり抜き、味噌を入れて蒸し、干すことなんと8か月。


柚子の皮と味噌が同化するためには寒さが必要不可欠なため、冬を挟み長い月日がかかるそう。


丁寧に仕込まれたゆべしの天麩羅は、口の中で柚子と味噌とくるみが絶妙な具合で調和します。ほろ苦いふきのとうの天麩羅との相性も抜群。


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