肌質改善効果も!?プラズマ乳酸菌の新たな可能性について
近年、美容・健康志向の高まりにより乳酸菌への関心が高まっていますね。そんな中、キリン株式会社様が独自素材として「プラズマ乳酸菌」の新たな可能性として、肌質改善への働きかけについて、最新研究結果とともにプレス向けにご紹介するセミナーが開催されました。その様子をレポートいたします!
肌に生息する微生物群「肌フローラ」
今回のプラズマ乳酸菌セミナーでは、肌に生息する細菌叢(微生物群)「肌フローラ」への、プラズマ乳酸菌ならではの新たな働きについて、最新の研究結果をもとに説明がありました。
近年、腸内フローラや口内フローラなどの細菌叢が注目されていますが、フローラは肌にも存在するそう。
まずは肌フローラチェックをしていただきました。
ニキビの原因菌チェック
こちらは肌のポルフィリン(ニキビの原因菌)チェックの様子。
ポルフィリンは、アクネ菌の代謝物で光毒性物質のひとつです。
アクネ菌は日和見菌に該当し、善玉菌・悪玉菌のバランスによって良くも悪くもなる菌で、多少存在していても悪さはしません。
しかし、アクネ菌は増えすぎるとニキビの原因にもなると言われています。
そして、通常は無害ですが、紫外線を吸収すると活性酸素を発生させます。活性酸素は皮脂を酸化させ炎症を悪化させるだけでなく、メラニン色素の生成を促しシミの原因にもなります。
このため、ニキビの場合、炎症が治まっても「ニキビ跡(ニキビ痕)」や色素沈着を起こしてしまいます。
アクネ菌自体はカメラで撮影できない為、ポルフィリンを観察し間接的に解析を行っているとのことです。
腸内フローラ測定
腸内フローラとは、腸に生息する微生物群。
体内免疫の70パーセントも担っています。
お肌のチェック方法は様々ありますが、今回のセミナーで行ったのは、皮膚表面に住みついている「常在菌」に着目した S-KIN肌チェック。
日本人特有の2000種以上の肌常在菌のバランスと特定の善玉菌と悪玉菌の割合を考慮し、肌状態を100点満点で算出します。
善玉菌は、加齢・食生活の乱れから減少し、様々な体調不良の原因となるため、お肌に影響を与える主な菌の状態を知ることはとても大切なことですよね。
腸内フローラキットに入っている「おでこ」と「ほほ」それぞれの綿棒を生理食塩水に浸し、綿棒の先でおでことほほを綿棒の先を回すように5~6回こすります。
採取が終了したら、専用の封筒に入れ提出。
約1か月後に結果が返送されてくるそう。
健康で美しい肌のための多角的アプローチ
昭和大学藤が丘病院形成外科天現寺空クリニック院長 松宮敏恵先生からは、健康で美しい肌の条件やそれを阻害する要素、対策など美肌への多角的アプローチについてお話を聞くことができました。
肌の美しさを決める2つの要素は、「色(カラー)」と「質感(テクスチャー)」。
そしてその美しさを阻害するものに、以下の5つがあるそう。
1, 加齢(慢性炎症、免疫低下、腸内フローラの乱れ)
2, 間違ったセルフケア
3, 栄養不足
4, 有害物蓄積
5, ストレスによる炎症
加齢による肌トラブルの主な原因は炎症であり、その炎症の改善例なども、写真で比較して見られました。
そして、重要なのが肌に生息する細菌叢(微生物群)「肌フローラ」。
「肌フローラ」とは、肌に生息する微生物群で15万種類もあるそう。このバランスが良好で安定な状態であれば、肌健康も保たれやすくなります。
1万種以下になると様々な皮膚病変を起こしてしまうそうです。
健康で美しい肌のためには、炎症を抑えること、そして肌フローラを正常化し免疫機能を保つことが重要だとよく分かりました。
プラズマ乳酸菌の今後の展望
キリン株式会社 事業創造部 藤原大介(農学博士)氏からは、様々な検証結果を資料をもとにしたお話がありました。
肌の生態バリアを構成する3つの機能として
1, タイトジャンクション(隣り合う上皮細胞をつなぎ、水分の蒸散や悪玉菌の侵入を防ぐ結合)
2, 抗菌ペプチド(皮膚や粘膜で悪玉菌を排除する物質)
3, 肌フローラ(善玉菌が弱酸性環境=バリアをつくり、悪玉菌の侵入・増殖を抑制)
があるとのこと。
今回のセミナーのテーマでもある「プラズマ乳酸菌」は、免疫細胞の司令塔であるpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)を直接活性化し、これら3つの機能の向上させたと考察されています。
そして、今後この「プラズマ乳酸菌」は、生体バリア機能を高め、肌の健康にまで寄与するという展望が明らかにされました。
さらに、風邪やインフルエンザの症状が軽減されたり、外観の老化を抑制するアンチエイジングにも影響があるそう。
健康と美容のために、「プラズマ乳酸菌」の圧倒的なパワーは、今後も目が離せないですね!