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「産後の抜け毛はいつまで続くの・・・」不安を持つ母親は7割以上 その対策は?

CA Media編集部

子どもを持つ母親の2人に1人が産後の抜け毛を体験という結果が毛髪・美容・健康のウエルネス事業を展開するアデランスが小学生以上の子を持つ母親310人を対象に「産後の抜け毛に関する意識調査」により明らかになりました。その意識調査と対策をレポートします。

2人に1人が「産後の抜け毛」を経験。「白髪」や「パサつき」など出産後の髪の変化は?


出産後の抜け毛に悩む女性は意外に多く、最近では芸能人やタレントでも抜け毛の悩みをSNS上でアップしているのを見受けますよね。出産後に感じた髪の変化について尋ねたところ、約半数の53.2%が「抜け毛が増えた」と回答しました。また、「毛量が減った・薄くなった」と答えた人も22.3%に上り、「抜け毛が増えた」を合わせると約7割の人が産後の抜け毛を経験していることがわかりました。

その他にも、4割以上が「白髪が増えた」や「パサつきが気になるようになった」と答えるなど、産後の髪の変化に悩む人は抜け毛以外にも多岐にわたっていることが伺えます。




4割以上が「1年以上産後の抜け毛が続いた」と回答


前問で「抜け毛が増えた」もしくは「毛量が減った・薄くなった」と答えた184名を対象に、産後抜け毛の実態を調査しました。産後の抜け毛がどのくらい続いたかを聞いたところ、45.1%が「産後1年以降も続いた」と回答。

また、「産後7カ月~1年まで」と答えた人も22.8%に及び、約7割の人が半年以上にわたって抜け毛の症状を感じていたことがわかりました。





 「抜け毛がいつまで続くのか不安になった」と答えた人は7割以上に


産後の抜け毛が続いている間、不安に感じたことなどについて聞いたところ「抜け毛がいつまで続くのか不安になった」と答えた人は7割以上に及びました。

前問で、半年以上抜け毛が続いたと答えた人が多かったことから、抜け毛が治まらないことを不安に感じる人が多いことが伺えます。その一方「育児に集中していて抜け毛を気にする余裕はなかった」と答えた人も5割という結果が明らかになりました。




6割の人が産後の抜け毛に対して「何も対処していない」


産後の抜け毛に対して何らかの対策をとったかを尋ねたところ、約6割の人が「何もしなかった」と回答。前問で「育児に集中していて抜け毛を気にする余裕はなかった」と答えた人が約半数いたことからも、育児優先で、自身のケアを後回しにしている傾向が伺えます。

その一方で対策をとった人の中では「生活習慣を整えるよう心がけた」と「バランスの取れた食事を心がけた」が上位に入ったことから、日々の生活の見直しを心掛けた人も多いことがわかりました。

また、15.8%の人が「シャンプーを変えた」と回答し、産後の機会にヘアケアアイテムの見直しを行った人も一定数いることも明らかになりました。



産後抜け毛の相談相手は「夫」や「両親」など家族が過半数に。一方、約4割は「誰にも相談しなかった」と回答


最後に、産後抜け毛の悩みを誰かに相談したか聞いたところ、「夫」が34.2%でトップとなり、次いで「両親」が23.9%と続き、家族に相談をしていた人が多いことが分かった。

一方で「誰にも相談しなかった」と回答した人が4割に上ったことからも、抜け毛というデリケートな悩みを、気軽に相談できない人も多いことがわかりました。




産後の抜け毛が起こる原因は?


最後に今回のアンケート結果から、アデランス毛髪診断士指導講師の伊藤憲男さんによる「産後の抜け毛」のメカニズムと対策について解説していただきました。


① 出産前後に起こる女性ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモンのエストロゲンには、髪の健康やツヤを保つ働きのほか、毛包の成長期期間を延長させる作用があります。出産間近はエストロゲンの分泌が増えて脱毛が減っていきますが、これは本来、休止期に入るはずの毛包の成長期がホルモンバランスの乱れにより延長され、抜け落ちるペースが遅れる現象と言われています。出産後には本来のホルモン状態に戻り、成長期が延長されていた毛包が一斉に休止期に入ります。そのため産後は、抜け毛が多くなるとされています。ホルモン状態が元に戻るペースや、ストレスなどの要因にも個人差があります。


② 環境の変化によるストレス

環境の変化によるストレスも、産後抜け毛の要因の一つと考えられます。産後に始まった赤ちゃんとの生活で環境が一変し、慣れない育児と家事の両立でストレスが溜まりやすい状況になっていることと思います。過度なストレスはホルモンバランスの乱れを引き起こし、エストロゲンの分泌を減少させる懸念があります。また、皮脂の過剰分泌を引き起こしやすくなり、頭皮環境の悪化につながってしまうこともありますので、ママ友に相談してみるなど一人で抱え込まないようにした方がよいと思います。


③ 栄養不足や産後ダイエット

育児が始まって忙しくなると、自分の食事内容を顧みず、簡単なもので済ませてしまうことが増えるかもしれません。その結果、頭皮や髪の毛に必要な栄養素が行き渡らず、抜け毛・薄毛を招くことがあります。また、妊娠中の体重増加から、早く以前の体型に戻りたいと考える方も多いでしょう。しかし、無理なダイエットは過度な栄養不足に陥る可能性があります。


産後の抜け毛はいつまで続くの?


出産後 4 ヵ月~6 ヵ月が抜け毛のピーク

出産後4ヵ月~6ヵ月が抜け毛のピーク今回の調査では、「産後の抜け毛がいつまで続くのか不安だった」と答えた方が多い結果となりましたが、産後の抜け毛には毛周期(ヘアサイクル)も関連しています。人間の髪は、自然に生えて抜け落ちるサイクルに従っており、これを毛周期(ヘアサイクル)と呼びます。ヘアサイクルは成長期・移行期(退行期)・休止期の3段階があり、一般的に4~6年かけて1周します。しかし、産後は女性ホルモンの乱れにより毛周期が一時的に崩れることで、一気に抜け毛が起きてしまう状態になります。この状態を分娩後脱毛症と呼び、産後2ヵ月頃から始まり、産後4ヵ月~6ヵ月頃に抜け毛 のピークに達します。女性ホルモンの分泌量や生活習慣などで個人差はありますが、産後6ヵ月~1年頃には正常なヘアサイクルに戻ると言われています。




産後の抜け毛への対策は?


①食生活の改善

タンパク質・ビタミン・鉄分を意識してバランスの取れた食生活を産後の抜け毛・薄毛を防ぐには、食生活の改善も重要。産後は育児により自分の食事内容に目が行き届かなかったり、簡単なもので済ませてしまったりすることも多いと思います。そんな中でも、髪に必要な栄養素を意識して摂取するように心がけましょう。特にタンパク質・ビタミン・鉄分は髪の成長に不可欠と言われており、積極的に摂ることをおすすめします。バランスの取れた食生活は、ホルモンバランスを整えることにも繋がります。さらに、大豆には「大豆イソフラボン」が含まれており、これは 女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをすることがわかっています。大豆、あるいは納豆などの大豆製品を取り入れた食生活もおすすめです。


②良質な睡眠

健やかな髪の成長には、質の良い睡眠も重要ですが、赤ちゃんの授乳や夜泣きの対応などがある場合は、睡眠時間が短くなり、リズムも乱れがち。髪の成長に良いとされる成長ホルモンは、午後10時~午前2時の間に分泌されるため、その時間帯にはなるべく就寝できるのがベストですが、まとまった睡眠がとれない場合は少しでも熟睡できる方法を探してみましょう。 例えば、ソファやカーペットで寝てしまうところをできるだけベッドにすることや白湯、ホットミルク、ノンカフェインの紅茶など温かい飲み物でリラックスして、眠気を促すこともよいでしょう。





③自分に合ったヘアケアアイテムを選ぶ

正しいヘアケア方法を身につけることも、抜け毛・薄毛対策におすすめです。シャンプーやリンスは見た目や香りで選びがちですが、洗浄力の強いシャンプーは頭皮の皮脂を必要以上に洗い流してしまう可能性があります。頭皮のバリア機能を弱めてしまい、抜け毛・薄毛の要因になりかねませんので、シャンプーを選びは、アミノ酸系洗浄成分などを使用した低刺激タイプのものをおすすめします。また、すすぎは充分に行い、シャンプー剤などが髪の毛や頭皮に残らないように。育毛剤を使用している人は、自分の頭皮環境に合わせて選ぶとよいでしょう。敏感肌の場合など、自分の頭皮タイプに合わないものを使用すると肌トラブルになる心配もあります。正しいヘアケア方法と自分に合った育毛アイテムを使用することが重要。



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調査:アデランス 



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