ベランダでもできる無農薬プランター菜園のポイント!ベストセラー続出の竹内孝功のワークショップ
家庭菜園本のベストセラー続出の竹内孝功さんによる、無農薬で自然に育つプランター家庭菜園のワークショップに2歳・6歳の子供たちと参加。ここでは、プランター菜園のメリットや、無農薬でも美味しい野菜を叶える竹内さんオリジナルの土づくりのポイントなど、ワークショップの内容をご紹介いたします。
11月18日(土)、19日(日)に渋谷区立北谷公園で開催されたエシカルイベント「MoFF2023」。
マルシェやトークセッション、音楽イベント、ワークショップ、子供たちによる地域の魅力発表など、様々なコンテンツが用意され、盛り上がりを見せました。
その中で、自然菜園スクールの代表で、家庭菜園本のベストセラー続出の竹内孝功さんによる、プランターワークショップに、2歳・6歳の子供たちと参加してきました。
無農薬というと敷居の高いイメージでしたが、竹内さんオリジナルの土づくりによって、ベランダでも気軽に無農薬で自然に育つプランター家庭菜園が始められるのだそう!
子供たちの通っている幼稚園で野菜を育てていることもあり、子供たちも家庭菜園に興味があったため、今年の夏はベランダでミニトマトやピーマン、ナスなどの家庭菜園に挑戦したのですが、ワークショップに参加して「やはりプロから学ばないと!」と思うことがたくさんありました。
ここでは、プランター家庭菜園のメリットや、無農薬で家庭菜園を行うためのポイントなどワークショップの内容をご紹介いたします。
プランター家庭菜園のメリット
まずは室内で、家庭菜園について基本を学びます。
プランター家庭菜園のメリットといえば、なんといっても小スペースで始められること!
畑や広大な敷地がなくても、マンションのベランダで誰でも気軽に家庭菜園を始めることができます。
また、土づくりやプランターに工夫をすることで、プランター内で循環を生み出すことができ、畑よりもプランター菜園の方が育てやすい野菜もあるのだそう。
日本の食料供給問題が課題となるなか、少しでも自分で食べるものを自分で作って行くことはとても価値のあること。
このワークショップを開催したPlannersは、「1億総リトルファーマー化計画」を目指しているのだそう。
私自身も、子供たちが幼稚園や家庭で野菜を育てる中で、野菜に興味を持つようになったり、食に感謝の気持ちを持つようになったのを実感しているので、「1億総リトルファーマー化計画」にはとても共感しました。
無農薬で家庭菜園を行うポイント
無農薬でプランター家庭菜園を行うポイントは、長年かけて育てられてきた熟畑のような土壌環境をプランター内に再現すること!
まず、プランターは底面給水機能のあるものを選ぶのがポイントだそう。
底面給水プランターは、プランターの底面に水が蓄えられるような構造になっていて、野菜の根っこから給水することができます。
水は足りなくても枯れてしまいますし、多すぎると根腐れしてしまうので、そのバランスがとても難しいところ。
その点、底面給水プランターは、必要な時に必要な分だけ野菜が水を給水することができるので、水やりのハードルがグンと下がります。
夏場だと野菜の成長にたくさんの水が必要になるので水やりが大変ですが、そんな時も底面給水プランターだと2〜3日に1度の水やりで良いのだそう。
プランターのサイズは幅60cm、高さ30cm程の大きいタイプを選ぶと良いそうです。
3層構造のオリジナル土づくり!
プランターを用意したら、いよいよ土づくり。
長年かけて育てられてきた熟畑のような土壌環境をプランター内に再現するため、竹内さんは3層に分けたオリジナルの土の配合を考案されたのだそう。
その秘伝のレシピを教えていただきました。
最下層
一番下の層は、根っこが喜ぶゴロゴロゾーン。
赤玉の大粒、くん炭、腐葉土などを混ぜた土を入れます。
そして熟畑を再現するため、油かすとくん炭・腐葉土を少量使うのがポイントだそう。
プランターの底には軽石を入れるイメージでしたが、軽石は入れない方が良いのだそう!
中間層
真ん中の層は、赤玉の中粒と野菜用の培土を混ぜたものを入れます。
ここでのポイントは、ミネラル分として、「バットグアノ」を使用すること。
バットグアノとは、コウモリのふんが化石化した天然の有機質肥料のことで、野菜用の培土に5%の比率で混ぜていきます。
最上層
一番上の層には、野菜用の培土にバットグアノを5%の比率で混ぜた土を入れます。
土は一気に入れず、何回かに分けて入れていくのがポイント。
また上から手のひらでギュッと押すのはNG。
手を広げ、指先を下にした状態で指を土に刺すようにして突いていくと、良い土の状態になるのだそう。
土づくりをしたら早速種を植えたくなりますが、水をたっぷりとあげて紙などをかぶせ、30分程土を蒸らしてから植えるのが良いそうです。
この日は水やりのじょうろ代りに「防災ふろしき」を使用!
防災ふろしきは、「防災グッズこそ持ち歩いて欲しい」という想いから、日常使いにこだわって作られたアイテム。
エコバッグ、レジャーシート、急な雨よけ、防寒など、日常の様々なシーンで使用でき、トップスイマーの水着にも採用されている世界最高レベルの超撥水加工素材で水も運べてしまうのです!
ふろしきに水を溜めて押すとシャワー状に水が出てきて、感動しました。
相性の良い植え合わせ
相性の良い野菜を一緒に育てることを、コンパニオンプランツといいます。
プランターで野菜を育てる時も、相性の良い野菜同士を一緒に育てると、相乗効果でより良く育つのだそう。
今回のワークショップで実際に種植えをした「日本ほうれん草」は、葉ネギと相性が良いそうなので、ほうれん草の種を植えた真ん中に、市販の葉ネギの根っこ15cmくらいを切ったものを植えていきます。
お土産で日本ほうれん草の種をいただいたので、早速自宅で子供と一緒に植えてみました。
ほうれん草が発芽してから葉ネギを植えるそうなので、発芽するのを楽しみに待っているところです。
意外なところで、いちごとニンニクも相性が良いと聞き、そちらも早速植えてみました。
参加した感想
自己流で挑戦していた家庭菜園ですが、今回竹内さんのオリジナルメソッドを学べたことで、より自信を持って、楽しくプランター菜園ができそうです。
土づくり一つをとっても、こんなに奥深いものなんだということに驚きました。
6歳の長男は竹内さんの講座を「もっと聞きたい!」というほど興味津々で、土づくりやコンパニオンプランツについても私よりもしっかりと覚えていたほど。
竹内さんもプロジェクトパートナーとして参加されている、サステナビリティ課題解決のため行動する専門家やインフルエンサー、メディアなどの登録制コミュニティ「Planners」では、山梨県小淵沢にある畑「Planners Farm」にて、土づくりから無農薬・無化学肥料での野菜づくりまでを実践できる講座「My Little Farm Project」を行っているそうなので、そちらにも参加してみたいと思っています。
お子様との共通の趣味として、食育としても、プランター菜園はとてもおすすめ。
竹内さんの自然菜園スクールはオンライン受講もでき、著書やYou Tubeでも家庭菜園について詳しく紹介されているので、気になる方はぜひチェックしてプランター菜園を初めてみてはいかがでしょうか。