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おもてなしの達人になる美しい盛り付けの基本~初級編~

磯部 久美子

よく「お料理は目で食べる」という言葉を聞きますよね。美しく盛り付けられたお料理を前にすると、本当にもったいなくて食べれないと思うことがあります。それくらいに盛り付けはおもてなしの大切な一要素です。盛り付け次第であなたのお料理が数段アップするはず。ここではそんな美しい盛り付けをするための基本をご紹介しましょう。

盛り付けでおもてなしの心を表現する!

お料理の器はあくまでもお料理の引き立て役です。
その出来栄えは、味はもちろんのこと、盛り付け次第で見違えるようになります。


夏にはいかにも涼しいように。そして冬はいかにも暖かいように。


おもてなしの心を盛り付けにそっと添えて、盛り付け上手になるコツをご紹介しましょう。

(1)盛り付けの基本(和食編)


①汁物・・・・・・分量は6~7分目程度にとどめます。ちょっと少ないかしら?と思うくらいが上品です。

②焼き物・・・・・お料理は、なるべく中心に盛り付け、あしらいは手前に盛ります。

③煮物・・・・・・円形で少し深く蓋つきの鉢などの器で、中央にこんもりと安定感よく盛り付けるのが基本です。

④揚げ物・・・・・揚げ物は少しの間でも油が回るので、和紙を敷いて盛り付けます。大根おろし、しょうがなどの薬味類、つけ汁は別に添えます。

⑤蒸し物・・・・・土瓶蒸し、蕪蒸しなどの料理によって変化のある器を用います。

⑥和え物・・・・・小鉢や縁の高い器がよく用いられます。水気を切った材料を出す直前に和えることが大切です。少な目の分量を食べやすいようにこんもり盛って、上に木の芽や新生姜などの天盛りを添えます。


 

  

(2)盛り付けによく使われる天盛り、あしらいって?

天盛り

器に中高に盛り付けた和え物、煮物などの頂点に木の芽、新海苔、新生姜などの天盛りを盛ってお料理を引きたてます。
その季節らしい食材を天盛りとするとよいでしょう。

また天盛りを添えるのは、「このお料理は誰も手を付けていません」という意味なのです。

  


★あしらい

焼き物の前盛り、その他の主となる材料でお料理を引き立てるために添えるものをさします。


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