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マネジメントに悩んでいない?元チーフCAの後輩指導のモットー

桜子

教えられることより教えることの方が時に難しかったりします。マネジメントする立場になって、後輩指導に悩んでいませんか?客室乗務員の中でもとても大切な後輩指導。後輩にも助けてもらって業務が成り立っていることを今一度意識し、本気で向き合いましょう。

より働きやすくするために 

現役時代、私はグループをもち約50人のマネジメントに携わっていました。

楽しく仕事ができれば良いと思っていた私は、昇格したいという思いは全くありませんでした。

ただ働いているうちに色々な事に疑問を持ちもっと働きやすくする為、後輩に道を作ろうと上を目指しました。

残念ながら、組織というものは職位のない社員の声は上に届きにくという現状があるからです。


今回は、マネジメントする立場として大事なこと、私が心がけていたことをお話しします。



本音で本気で向き合う

昇格するには、やはり実績が必要ですがエリートではない私は散々会社に迷惑をかけていました。

上司に呼び出される事はしばしば…。

紆余曲折ありましたが、私の場合は機内販売でのトップの成績のお陰で昇格することができたのではないかと自負しています。


上位職に就く事により、意見を言いやすくなり後輩を守ることができます。

私はたくさんの事を後輩から学びました。

だからこそ今度は私が後輩に恩返しをする番だと、後輩の意見をしっかり聞き、誤解されないように気を付けながら上に意見を上げていました。

もちろん、色々言われることもありましたがそんな事でめげていては、上位職は務まりません。

ただここでも感じた事。

実績がない人の意見は聞き入れてもらいにくいのが現実です。

そして一度のミスが悪い印象を与え、一度であっても定着します。

それを覆すには相当な時間と実績が必要であるということも実感しました。

そこで私は、後輩が成長できるよう全力で指導しました。

後輩と接するうえで一番大切にしていたことは、【本音で、本気で向き合う】ことです。



愛情をもって接する大切さ

後輩に熱心に指導をすると言われがちな事があります。

昇格願望があるだとか、上の人に良く思われたいとか勝手に噂されることもしばしば。

確かにそのような事を考えている人もいるのかもしれませんが、全員がそういうわけではありません。

そのため、後輩指導の場で誤解が生じては後輩も不信感を持ちますしうまくコミュニケーションもとれません。

力を注ぐべきことは無限にありますし、余計なことに労力をつかうのは無駄なので、常に本音で本気で向き合うことが一番重要です。



大切なのはメリハリのある指導

私の場合、責任者としてフライトすることが多かったので、「私が全て責任をとるからお客様のためならやりたいようにやりなさい」と、後輩が安心して乗務に臨めるように協力してきました。

例えば、後輩があるお客様に手紙を書きたいといった場合には、他のお客様へのサービスが手薄にならないという状況において、業務をフォローし後輩の純粋な気持ちを生かせるよう意識してフライトしていました。

そのような行動によって、後輩が心を開いてくれたのだと思っています。


ただ、お客様に迷惑がかかるようなことは容赦なく厳しく指導しました。

客室乗務員にとって、お客様に迷惑をかけるような行動は言語道断です。

愛情と甘さは違うので、メリハリをつけるよう指導することも大切ですね。

私の場合、実はよく「恐い」と言われていたスパルタCAでもありました。


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