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社交辞令って何?「勉強していない」は通用しない外資系エピソード (2/2ページ)

羽蘭

学生時代からのテスト前の合言葉のような一言、「勉強していないの」という社交辞令は外国人には通じなかった!?グローバルでのコミュニケーションの違いを感じた外資系ならではのエピソードをお話しします。

勉強していないの一言がトラブルに

ある日のアメリカ人のクラスメイトからの「宿泊先で何時まで勉強しているの?」との質問。

それに対して、私達はたいして勉強していないよと答えてしまったのですが、後日その一言があるトラブルに発展してしまいました。

私達と一緒に訓練中ホテルに滞在していた一人が、日本人達はいつもグループになって遅くまで勉強しているということを話し、それを聞いた他のクラスメイトが、日本人が勉強していないのは嘘だと怒ってしまうことに。

いつも英語を教えてくれたクラスメイトが急によそよそしくなってしまったので不思議に思っていたのですが、原因がそれと知って私たちもビックリ!

私たち日本人にとって、「勉強していないよ」の一言のような社交辞令のコミュニケーションは珍しいものではありません。

または、自分から勉強したことをアピールするのは美しくないという謙遜の気持ちもありますよね。

しかし、外国でそのコミュニケーションは通用しません。

建前として「勉強していない」とは言うけど、実はそれなりに勉強しているのを分かってね、というふわっとした思いは伝わりません。

それ以来、テストの日には「勉強してきた」アピールは欠かせませんでした!





色々なことを学んだ訓練時代

クラスメイト達も私達が一生懸命勉強する姿を見て、「だから日本の製品は素晴らしいんだ!」とほめてくれました。

日本人の勤勉さや緻密さが、日本製品の質の高さにリンクしたのでしょうか。

CAになるまでの訓練期間は、決して彼らの協力がなければ乗り越えられないものでした。

そして、外資系に勤めることとは、日本で働く以上に意思疎通についても考え直さなくてはいけないと改めて思った期間でもありました。

日本だったらなんてことない一言がトラブルに発展してしまうことがあるので、お客様との会話でも気を付けるようになったのはこの経験からだと思っています。

謙遜や本音を言わない文化は日本の奥ゆかしさ。

しかし、グローバルで見ると心を読みあうコミュニケーションはちょっと難しいかもしれませんね。

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