外資ならでは?マナーの理解不足で起こるすれ違いエピソード
日本と外国ではマナーが違いますが、ちょっとした勘違いがトラブルにつながることも。外資だからこそ起こりやすい、すれ違いエピソードをお話します。
日本にいると気づかないマナーの違い
普段、お箸で食事をすることが多い日本人の私達ですが、最近では洋食をいただく機会も多いのではないでしょうか?
洋食をいただく時にはナイフとフォークを使って食事を楽しみますが、普段そんなにナイフとフォークの置き方などは気にせず食事を楽しむことの方が多いですよね。
しかし、私たちがお箸を使う時にマナーがあるように、ナイフとフォークにもマナーがあります。
そんなマナーの理解不足は、トラブルにもなりかねません。
自分たちの国のマナーだけが当たり前と言うわけではなく、多種多様なマナーを理解し、受け入れる必要性をお話します。
ああ、勘違い!
あるフライトで、ミールサービスが終わり、食後のコーヒー、紅茶を配り終え、お客様のトレーを片づけていたところ、ある一人の日本人のお客様がギャレーにご立腹の様子でいらっしゃいました。
最初に対応した外国人CAは日本語が分からず私のところに来たのですが、「すでに説明したのに!」とお客様はさらにご立腹。
ただならぬ雰囲気を感じた外国人の同僚たちに片付けよりもお客様の対応をしてとのことだったので、お客様のお話を私が伺いました。
そのお客様は、お食事が終わるタイミングはお化粧室が混雑して長時間待つこともあるので、デザートだけをあとでお飲み物と楽しもうとトレーにデザートだけを残して席を立ち、お化粧室を使われたそうです。
ところがお席に戻ってみるとお食事のトレーがなくなっていたとのこと!
そのエリアを担当していたCAに確認すると、
●確かにデザートは残っていたがナイフとフォークが揃えて右向きにメインディッシュの入れ物に置いてあった
●つまり、お食事は終わったと思い、トレーを下げてしまった
●そしてお化粧室から戻ったときにトレーがないほうが、お座席に座りやすいと思った
そう、どちらの言い分も分かりますよね?
どうしてこのような結果になったかをお話します。