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片頭痛の症状と受診基準は?2月22日「頭痛の日」のイベントをレポート

熊井けいこ

実は日本人の約4割が緊張型頭痛や片頭痛などの頭痛を抱えて生活しています。生活に支障がでることがあっても、頭が痛い辛さはなかなか周囲にわかってもらえないもの。日本頭痛協会は、頭痛に関する正しい知識を広めようと、2月22日を「ず(2)つう(2)」の語呂から頭痛の日と定め、啓発活動を行っています。頭痛の日に開催されたトークイベント「片頭痛の、ホントの痛み」の内容をレポートします。

日本人の約4割が頭痛持ち!?

人生で一度も頭痛を経験したことがない、という方はいないと思いますが、実は日本人の約4割が緊張型頭痛や片頭痛などの頭痛を抱えて生活しています。


辛くて生活に支障がでることがあっても、発熱や咳といった目立つ症状と違い、頭が痛い辛さはなかなか周囲にわかってもらえないもの。


日本頭痛協会は、2月22日頭痛に関する正しい知識を広めようと、2月22日を「ず(2)つう」の(2)の語呂から頭痛の日と定め、啓発活動を行っています。


ここでは、頭痛の日に開催されたトークイベント「片頭痛の、ホントの痛み」の内容を、頭痛で長年悩んできたCAライターの筆者がレポートします。



頭痛で長年悩んできたのに、全然知らなかった頭痛のこと

2月22日に観客を集めて行ったイベントをライブでも配信したこちらのイベント。まず、富士通クリニック内科・頭痛外来の医師である五十嵐久佳先生から片頭痛についての説明がありました。


なんと日本人のおよそ4割が頭痛を抱えて生活しているのだそう。そして頭痛は、様々な影響を生活に与えます。頭痛により仕事が捗らなかったり、家族との時間が楽しめなかったり、いつ頭痛が起こるかわからず不安でイベントを欠席にしたりなどという生活支障があります。


統計では、片頭痛の頻度が少なくても、およそ半数が中等度以上の生活支障を抱えていると言われています。


筆者も長年頭痛持ちですが、自己診断で片頭痛だと思っていて病院は受診したことがありません。頭痛に悩むようになったのは客室乗務員として乗務するようになった10年くらい前からです。10時間を超えるフライトに乗務していると頭痛で辛い日が徐々に増えていきました。オーストラリア、アラブ首長国連邦、日本と飛び回っているから、時差のせいか、気圧の変化のせいかな?それとも疲労か肩こりが原因?と思いましたが、市販薬でおさまるので病院を受診しませんでした。


客室乗務員を辞めてからも、残業や育児で睡眠不足になると頭痛に悩まされました。そんなに長い間頭痛があっても、全く頭痛について知らなかったことを今回改めて認識しました。



片頭痛チェックリスト

頭痛はあるけれど私って片頭痛なのかなと思った方は、こちらのチェックリストでチェックしてみてください。片頭痛は、肩こりの有無や痛み方で判断するものだと思っていたので、意外でした。




頭痛患者は女性の方が4倍多い!その理由は?

頭痛患者は男性より女性の方が多く、特に神経疾患の一種である片頭痛の患者は女性が男性のおよそ4倍多いのだそう。


片頭痛は、生理や更年期、ストレス、寝不足など様々な因子によって起こるとされていて、女性ホルモンと関係が深いとされています。また、特に生理前や生理中に頭痛がする人が多く、生理痛の一種と考えている人や、目の奥が痛くなるので眼科に行ってしまう人など、なかなか専門外来の受診につながらないのだそうです。五十嵐先生は、片頭痛は予防薬があって生活の負担が軽くなるので、少しでも困っていたら専門医を受診してほしいと話していました。 

医者でも難しい!?自分の頭痛についての判断

続いては、ゲストとともに頭痛についてのトーク。頭痛で辛くてもなかなか他の人と頭痛について話す機会ってないですよね。ゲストはどのような症状があるのかやどのような対処をしているかなどのお話でした。


司会の高橋麗さんは、週に2日以上鎮痛剤を飲んでいて、いつも市販の鎮痛剤を鞄に忍ばせているそうです。ヨガインストラクターのTsukiさんは、生理前や生理中に頭痛がすることが多く、頭痛が和らぐヨガのポーズを教えているそうです。


そして私が特に印象に残ったのは、循環器専門医の北川容子さんのお話。


ご自身のお母様も頭痛持ちで、頭痛を我慢するのが当たり前、そういう体質だと思っていたそう。



医療の知識があっても専門でなければ正しい判断ができないので、このくらいで受診していいのかなどと躊躇わず、専門医を受診してみて欲しいとおっしゃっていました。




頭痛の受診基準や薬が効くまでの対処法は?

最後は五十嵐先生に質問のコーナー。


薬が効くまでの時間どうしたら良いのかという質問については、冷えピタなどで対処する、腹式呼吸をしてみるのも良いそうです。また、ヨガは片頭痛に良いけれど、ホットヨガはむしろ頭痛の原因になってしまうことがあるそうです。


また、受診の基準は?との問いには、少しでも片頭痛で生活で困ることがあるなら受診してくださいとのことでした。そして週に2日以上鎮痛剤を飲んでいる場合は、薬によって頭痛が誘発されている可能性もあるので、相談にきてほしいとのことです。片頭痛は完治は難しいけれど、予防薬などでコントロールができる病気とのこと。


その際、どのくらいの頻度でどんな痛みがあるのかということがわかると、治療の助けになるそうです。


もしかして私の頭痛って片頭痛なのかな?予防ができるのかなと思った方は、日本頭痛学会のホームページにアクセス、または頭痛ダイアリーのアプリをぜひダウンロードしてみてください。また都道府県ごとの頭痛専門医も探せるので、参考になさってください。




頭痛はひとりで我慢しないで!

頭痛って辛いのに周りに辛さが伝わりにくいし、自分でも薬を飲めばいいから専門医に診てもらう程ではないかもと我慢しがちですよね。


お仕事でもプライベートでもアクティブに楽しみたいCAメディア読者の皆様、頭痛は予防できる、コントロールできる病気です。無理せずに付きあっていきたいですね。



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