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ビジネス・ファーストクラスのサービスの裏側!ギャレー事情

藤原 絵里

ビジネスクラス、ファーストクラスでは、優雅で華やかな時間が繰り広げられています。すべてはお客様にゆっくり過ごしていただくため。そんなビジネスクラスやファーストクラスでのギャレーではお客様に見えない様々なことが繰り広げられています。今回は客室の裏側、ギャレー事情をご紹介いたします。

CAのなかでも専門職!?ギャレー担当

飛行機の台所をギャレーと呼びます。

ビジネスクラス、ファーストクラスのお食事は、エコノミークラスのように温めてトレーに乗せるだけでなく、お皿に盛りつける作業もあるので、ギャレーの特別な訓練を受けたCAにしか担当することはできません。

お料理によって、温める時間、温度も違います。

日本線は和食、韓国戦は韓国料理など、路線独特のお料理もあり、こちらについても訓練で勉強します。

新しいメニューに変わった時には、特別に訓練に呼ばれることもあります。


覚えることもたくさんあり、サービスを支える裏側ではあるものの、ギャレーの仕事はかなりの専門職と言えます。

今回は、ビジネスクラスやファーストクラスのギャレー担当がどのような仕事をしているのか一部ご紹介いたします。




ウェルカムドリンク

お客様搭乗後、キャビン担当のCAがお客様にご挨拶に伺います。

その際、自己紹介、お席の使い方等をご説明し、ウェルカムドリンクのオーダーを取ってきます。

ギャレーでは、たったおひとりのお客さまの為にシャンパンを開けることも!

キャビン担当のCAが、他のお客の接客中であれば、ギャレー担当のCAがドリンクサービスに伺うこともあります。 


ウェルカムドリンクは、ご搭乗いただいてすぐのお客様に一息ついていただくためのとても大切なサービスの一つ。

離陸前の忙しい時間帯ではありますが、ギャレーではお客様のオーダーに対応できるように準備は入念に行われています。





お食事のオーダーは離陸前に

お食事のオーダーは、キャビン担当者が離陸前に済ませます。

もちろん、離陸後もいつでもご希望は承りますが、離陸後はすぐにお休みになりたいお客さまが多いので、お休みの邪魔にならないよう、離陸前に済ませます。

「着陸30分前に朝食を」

「着陸1時間前に冷たいコーヒーとサラダを」

「離陸後すぐに食事を」

「離陸して3時間後にアイスクリームを」

等、お客様のご希望に合ったオーダーをキャビン担当が伺い、ギャレーではそのオーダーに合わせて動きます。

どのお客様がどんなオーダーをされているかを把握することは、ギャレー担当にとってもとても重要なお仕事。

把握し、その情報を元にどのようにギャレーで仕事を進めていくかを頭の中で構築していくのです。

離陸前は離陸の準備で忙しい時間でもあります。

安全に関わる仕事とサービスに関わる仕事を同時並行でこなしていく必要があり、限られた時間とスペースの中で効率よく動くことがギャレー担当には求められます。




オーダーの準備

離陸後、機内サービスを開始すると、オーダーに合わせて、お食事の準備をします。

前菜だけ召し上がりたい方、デザートだけ、スープだけなど、そのご要望はお客様によってぜんぜん違います。

召し上がりたい時間も様々。

それぞれのお客さまに合わせて、おひとつづつ準備します。

お客様のいただきたいタイミングで一つ一つ温めて盛り付けます。

もちろん、温かいものは温かいお皿に、冷たいものは冷たいお皿に盛り付けるために、食器も準備しています。


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