海外旅行の度に1,000円!?2019年から日本にも導入される「出国税」
2018年4月、新たな法律が国会を通り、2019年から施行されることになりました。その名は国際観光旅客税。2019年からは、海外旅行の度に一人1,000円が徴収されます。
国際観光旅客税とは
2019年1月7日の出国より徴収がスタートする、国際観光旅客税。
いわゆる「出国税」と言われるもので、その金額は一人1,000円。
この税金は、「快適な旅行のための環境整備」、「体験型観光の満足向上」、「日本の魅力の発信に関する情報強化」に使用されると決定していて、2020年の東京オリンピックに向けて活用されることが期待されます。
とは言え、海外旅行の度に税金が課されることになったのは、旅行者にとってもビジネスマンにとっても大きな出来事です。
徴収金額は一律1,000円のため、ファーストクラスに乗ってもLCCに乗っても変わりません。
航空券を安く手配した人こそ、1,000円は重く感じるのではないでしょうか。
今回は、来年から徴収が始まる国際旅客税の基本についておさらいします。
海外の出国税事情
そもそも、出国税自体は世界的に見ると珍しいわけではありません。
例えば、旅客サービス料、保安税などという名前でヨーロッパやアジアでも徴収されています。
また、オーストラリアには出国料65オーストラリアドル、香港では出国税香港120ドルなどと明記されています。
ほとんどが航空券に上乗せされていて徴収されているのでなかなか気づきにくいのですが、世界的には出国税は普通とも言えます。
徴収方法は?
出国の度に支払う必要がある国際観光旅客税ですが、支払うタイミングはいつなのでしょうか。
支払うタイミングは、国際線航空券購入時です。
つまり、航空券の金額にこちらの国際観光旅客税を上乗せして航空会社に支払い、航空会社が国に納める形になります。
航空券購入時は、航空券代金の他に燃油サーチャージなどを一緒に支払っているかと思いますが、そこにさらに国際観光旅客税が追加されることになります。