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飛行機は大丈夫?妊婦さんの空の旅について知っておきたいこと

藤原 絵里

妊娠中に飛行機に乗るのって少し躊躇しますよね?妊婦さんは自由に飛行機に乗れるのか、どんな制限があるのか、機内ではどんなサービスがあるのかなど、妊娠中の方に知っていただきたいお話です。

妊娠中の飛行機って大丈夫?

飛行機での移動は、とても体に負担のかかるもの。

そのため、出来れば妊娠中の飛行機での移動は避けたいところです。

しかし、里帰り出産や、大切な人の急な冠婚葬祭、ご主人さまと2人きりで時間を過ごせる最後の貴重な時間かもしれない……など、飛行機に乗らなくてはいけない妊婦さんのご事情は様々。

そんなママとお腹の赤ちゃんの為に、各航空会社とCAが対応していることをご案内いたします。

妊娠中の飛行機は過度に怖がる必要もありませんが、何かあった場合に自己責任になることは頭に入れておきましょう。




妊婦さんは自由に飛行機に乗れるの?

航空会社では妊婦さんの搭乗に対して、それぞれルールを設けています。

例えば、わたしが勤めていた外資系の航空会社では、妊婦さんの搭乗は下記と定めていました。


妊娠28週目まで(28週は27週目+7日まで)
診断書は必要ありませんが、母子手帳の持参をおススメしています。

復路便の搭乗日が28週目を超える場合は、英文の診断書が必要です。


妊娠29週目から32週目まで(29週目は28週+1日以降、32週目は31週+7日まで)
英文での診断書が必要です。


妊娠33週目から35週目まで(33週目は32週+1日以降、35週目は34週+7日まで)
出発の48時間前までに、英文の診断書と航空会社指定の病院から発行される証明書が必要です。


妊娠36週目以降(35週+1日以降)
ご搭乗いただけません。




他社のルールはどんな感じ? 

実際、妊婦さんの搭乗に関するルールは航空会社によって大きく違います。

他社の場合、下記のようなルールが定められています。

出産予定日より28以内の方は診断書が必要。

出産予定日より14日以内の方は医師の同伴が必要。

出産予定日7日前までにご搭乗の方は診断書の提出と医師の同伴が必要。

妊娠28週目以降は、妊娠記録と旅行の7~10日以内に書かれた診断書または証明書(出産予定日が明記されている)が必要。

妊娠32週以上から37週未満の方は搭乗日を含め7日以内に作成された診断書や見解書に合わせ、空港での誓約書の作成・提出が必要です。


このように、航空会社、国際線か国内線かでもルールは変わってきます。

または、行先によって特別なルールを設けているところもあります。

旅行の計画を立てる際や里帰り出産で搭乗予定の方は、ご自身が搭乗する航空会社のルールをしっかり確認し、当日「乗れない!!」なんてことがないようお気をつけくださいね。


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