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リクライニングはマナー違反?乗客同士のトラブルを避ける4つの提案

さくら

機内では、リクライニングに関して乗客同士のトラブルがよく起こります。トラブルを避け、リクライニングを使用して快適に過ごすために、元CAが4つの提案をご紹介します。

リクライニングは権利?マナー違反?トラブル回避の方法

国際線の長いフライトでは12時間座ったままということもあるため、出来るだけ身体の負担にならない楽な姿勢で過ごせるように、座席にはリクライニング機能があります。

しかし、機内のような狭く限られた空間では、これが思わぬトラブルになることも……。

お互いに気持ちよく快適に過ごせるよう、4つのトラブル回避法と体験談をご紹介します。




実際に機内で起きたリクライニングトラブル体験談

現役時代一番多く機内で対応したことは、座席リクライニングトラブルかも?と思えるくらい、リクライニングトラブルは頻繁に発生していました。

中でも印象に残っているのが、ドリンクサービス中に発生したトラブル。



前に座っていたお客様はお休み中で、後ろのお客様は本を読んでいらっしゃり、コーヒーをリクエストされました。

足を組み、片手でコーヒーを持ちながら読書を続けていると、前のお客様が突然リクライニングされたのです。

深くリクライニングをしようとしたのですが、後ろのお客様の足が当たっていたためか思うように行きません。

座席の不具合かと思った前のお客様は、より力を込めて倒しました。

すると、後ろのお客様は、足が圧迫されて痛かったことと、コーヒーがリクライニングされた背もたれに当たってこぼれてしまったことにお怒りになり、読んでいた本で突然後ろから前のお客様の頭を叩いたのです。


前のお客様は突然頭を叩かれたことに、後ろのお客様は後ろの状況を考えずに突然力を込めてリクライニングしてきたことに、それぞれご立腹!


警察を呼んで欲しいと言わるほどの大きなトラブルに発展しました。

しかし、落ち着いて話をしてみると、お互いがお互いの状況を分かっていなかったことがトラブルを引き起こしたのだと分かり、無事和解出来ました。


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