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絶対必要!海外旅行保険に加入すべき理由とかけ方を伝授 (2/2ページ)

さくら

海外旅行の際の保険はどうしていますか?万が一に備え、必ず加入することをおすすめします。身近なトラブルに備え、クレジットカード付帯の保険と海外旅行保険を組み合わせた保険のかけ方をご紹介します。


一番重視したいのは、治療・救援者費用

私自身、クレジットカード以外の保険はあまり利用したことがなかったのですが、実際に海外で病院にかかってみて保険の重要性を実感しました。

アメリカの医療費は高いということをご存知の方も多いと思います。

友人は虫垂炎(一般的に盲腸といわれている)になり1泊2日の入院・手術で約600万円の請求が来ました。

幸いにも十分な保険に加入していたため、キャッシュレスで自己負担もありませんでした。

日本から家族もかけつけましたが、保険で全てまかなえたそうです。

普段元気な人も、虫垂炎にならないとは言い切れませんよね。

死亡保障1億円より、治療・救援者費用に十分な補償を考えておくと良いでしょう。


日本には、海外療養費制度というものがあり、やむを得ず渡航先で医療機関の診療を受けた場合に、一部医療費の払い戻し申請を行うことが出来ます。

しかし、日本で同じ傷病を治療した場合にかかる金額を基準としていますので、海外で受けた治療費の方が上回る可能性が大きいです。(日本での虫垂炎の入院治療は、平均約30万円程度だそうです)




クレジットカードと保険会社の現地対応の違い

現地で病気になった場合、クレジットカードと保険会社の対応も異なるようです。

保険会社の場合、24時間対応の日本語サポートがあります。

こちらに電話をして状況を伝えるだけで、病院を探してくれたり、病院と保険会社の間でのキャッシュレス受診の交渉をしてくれたり、通訳が必要かどうかまで手厚くサポートしてくれます。

クレジットカードの場合にもサポートデスクがある会社がありますが、現地では全て自分で対応・受診料を立替え、帰国後に請求ということも多いようです。

海外の病院は日本と違って予約が必要な場合もありますので、サポートがあるのは心強いですね。

また、後から請求出来るとはいえ、立替金が数百万円だったら……大変ですよね。


ただし、処方箋が出た場合や、医師に指示された市販薬を薬局で買うことになった場合は、その支払いはどちらの場合も立替払いになります。

受診料が高額なら当然薬も高額です。

アメリカでインフルエンザになり、処方箋ででたタミフルは、5日分で約$400かかりました。

病院までの交通費(タクシー代など)も保険会社は負担してくれますので、領収書を残しておきましょう。 




病気以外で保険の対象となるケース

自分の持ち物が壊れた・盗まれた(置き忘れを除く)場合、携行品損害が適用される場合があります。

万が一盗難にあった場合には、現地の警察に届け出を行い、盗難証明書などの証明書をもらいましょう。

保険金請求時に提出を求められることがあります。


また、私自身の経験で、航空会社に預けたスーツケースが壊れていた、ということがありました。

通常、壊れていると分かった時点で航空会社に申し出て、事故証明書を発行してもらいます。

航空会社が修理費を負担する場合もあると思いますが、私の場合は2社の乗り継ぎがあった為、どの時点で壊れたのかが分からないと言われ、帰国後にクレジットカードの保険を利用しました。

壊れたスーツケースは写真を撮り、現地で処分しました。

そのまま使い続けることが出来れば、帰国後に証拠として提出することが出来ますが、使い続けられない程の破損状態で、現地処分・新しいものを調達する場合には、破損状態が分かる写真を必ず残します。

新しいものを購入する場合ですが、購入代金を保険会社に請求することは出来ません。

ほとんどの場合、減価償却概念の時価払いとなり、壊れたスーツケースの修理代金相当しか補償されませんのでご注意ください。




自分に限ってそんなことはない!と思っていても、実際のところ予期せぬ出来事が起ったりするのが海外旅行。

万が一の時、肉体的・精神的なダメージに加え、経済的にも負担がかかることがないよう、備えを万全にし、何もなくて良かったね!と言えるようにしたいですね。

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