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安心安全な出産・育児のために!産婦人科医がつくった妊娠・出産アプリ「Baby +」

清水 裕美子

情報過多の現代、妊産婦が多くの情報の中から自分で正しい知識を取捨選択するのは難しいといえます。そのような状況を危惧した日本産科婦人科学会がつくった妊娠・出産アプリ「Baby+」。記者発表会で発表された、妊産婦を取りまく情報問題と産後のメンタルヘルス、「Baby+」の役割をご紹介いたします。

産婦人科医がつくった妊娠・出産アプリ「Baby +」

安心、安全な出産をサポートするため、妊婦に正しい知識を身につけてほしい。


そのような産婦人科医の想いから生まれた妊娠・出産アプリ「Baby +」。


ここでは「Baby +」の記者発表会で発表された、現代の妊産婦を取り巻く情報問題、産後のメンタルヘルス問題のパネルディスカッション、そしてアプリの役割・特徴をご紹介いたします。



不正確な情報によって不安になる妊婦さんが増加中

妊娠、出産に関しては、インターネット上の情報や友人や母親から伝達された情報など、真偽が定かではない情報が溢れています。


特に、63.2%の妊産婦がインターネットで情報収集するというアンケート結果があるなか、インターネット上には信ぴょう性の低い情報や古い情報が散見されると、日本産科婦人科学会は危惧しています。


実際の現場でも、情報に振り回され不安になる妊婦さんや、不正確な情報をうのみにして健診に来る妊婦さんが増えているとのこと。


例えば、妊娠中の薬や予防接種は良くないと思い込み、ぜんそくや精神疾患など持病の薬を自己判断で辞めてしまったり、インフルエンザの予防接種を受けず、そのせいで健康状態を崩してしまうケースもあるといいます。



産科医と妊産婦の意識アンケート

株式会社リクルートマーケティングパートナーズが、産科医128名と妊産婦600名に対して行った「妊娠・出産に関する情報についての意識」アンケート調査によると、産科医が妊婦に知ってほしいと思っている知識と、妊婦が知りたいと思っている知識には乖離があるといいます。


産婦人科医は「妊娠中の身体の変化」や「妊娠中のホルモンバランスの変化」など母体について知識習得が必要と考えているのに対し、妊産婦は子どものことや日常生活、補助金などの制度について知りたいという傾向が見られます。


さらに、妊娠・出産に関する情報に「信ぴょう性が低い情報が多い」と回答した産婦人科医が86.8%に対し、妊婦は33.3%と50ポイント以上の差があることも、妊娠・出産に関する情報の課題であると言えます。



6割の妊産婦がメンタルヘルスに支障をきたしている

パネルディスカッションでは、産婦人科医の笠井靖代先生と精神科医の竹内崇先生がご登壇。


「現場から考える妊産婦のメンタルヘルス」というテーマでセッションを繰り広げました。


産後はホルモンバランスの異常でやる気が出なかったり、赤ちゃんを可愛いと思えなかったりすることも少なくないと言います。


周りは出産を喜んでくれている分、苦痛を表現できなかったり、自分自身でもそれを認められないケースも多いそう。


本人のせいではなく、ホルモンバランスの影響で起こってしまうということを事前知識として身につけておくことが課題と言えます。


パートナーや両親も知識習得を

何か様子がおかしいと思ったら、周囲からアプローチしてあげられるためにも、パートナーや両親など周りの人達の知識の習得も大切です。


笠井先生によると、パートナーは立ち会い分娩をしたり、両親学級に参加するなど知識を得る機会が増えているそう。


両親世代の常識と今の常識では異なっている部分もあるので、祖父母になる方々も情報のアップデートをする必要があります。


妊娠・出産アプリが「Baby+」の特徴

知りたいことを各方面から情報収集しても、その中で正しい取捨選択をすることは難しい情報過多の現代社会。


そこで、産婦人科医たちがつくった妊娠・出産アプリが「Baby+」です。


妊娠情報を登録すると、妊娠週数に応じた適切な情報が配信される仕組みになっています。


また、インフルエンザ、花粉、流行の病気など、学会が今すぐ知らせたい情報に関しては、プッシュ通知機能でお知らせしてくれる機能も。 


先ほどのアンケートで知りたいという妊産婦が多いことが分かった、妊娠・出産に関する助成金についても、ファイナンシャルプランナーが解説しているなど、産科医が「知ってほしい情報」と妊産婦が「知りたい情報」が1つのアプリに網羅されているのも特徴です。


ステイタスを「産後」に切り替えると、産後の乳幼児健診や予防接種の情報も配信されます。


「パートナーの方へ」という章もあるので、男性の方の知識習得に活用することも可能。


「Baby+」は2018年4月にリリース予定。


不安をなくすためにも、正しい知識を身に付けることが必要不可欠。「Baby+」を活用し、安心安全な出産・育児を目指したいですね。


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