元ファーストクラスCAが伝授!誰でもエレガントに見える5つの仕草
CAがエレガントな印象を持たれがちなのは、その所作に秘密があります。ここでは元ファーストクラスCAの筆者が、あなたをよりエレガントに見せるための手の使い方、歩き方、飲み方、聞き方、話し方の具体的なテクニックをご紹介します。
CAがエレガントに見えるのはなぜ?
皆さんが思うCAのイメージはどんな感じでしょうか?
「清楚、上品」などエレガントなイメージを持たれた方がいらっしゃれば、それにはちょっとした仕草が関係しているかもしれません。
見られる機会の多いCAは、接客サービスをする上でお客様に好印象を持っていただくことが大切です。
イメージは、自分で作るものであり、他人に作られるものでもあります。
今回は、誰でも取り入れることのできる「エレガントに見える仕草」を、CAの実例とともにご紹介いたします。
1)手の使い方
自分が思っている以上に、他人から見られているのが手先です。CAは、機内アナウンスのヘッドセットやパンフレットなどを持つ際に、指先を揃えて手先が美しく見えるように意識しています。物を指し示す際や何かをご案内する時も、手先がバラバラにならないように気をつけています。
ファーストクラスの食事は基本的にコース料理のため、何度もお皿やグラスを出したり下げたりするのですが、その際に一つ一つの動作が雑に見えないように意識的に行っているのが「手添え」というテクニックです。
「手添え」とは、料理を提供する際に、お皿から手を離す「最後の瞬間」に行う仕草です。
お皿をテーブルに置いた後に、少しだけ「間」を持たせてお皿のふちに手を添えます。指先は揃えましょう。この時に心の中でゲストに対して「ゆっくりお召し上がりくださいませ、喜んでいただけますように」などのような愛情フレーズを唱えると自然に美しく手添えができるようになります。
皆さんが自宅でおもてなし料理を振る舞う時にも、使っていただけるテクニックです。
2)歩き方
狭い機内では、足音がお客様によく聞こえてしまうのをご存知でしょうか?
座席に座っていると、お客様の耳の位置から地面までの距離が近いため、スタスタ早歩きをするとうるさい上に、通りすぎる際に風まで感じてしまうのです。
CAは寝ているお客様を起こさないため、同時に起きているお客様のニーズもキャッチするため、ゆっくりアイコンタクトをしながら静かに歩くよう心がけています。
これが、結果としてエレガントに見えることに繋がるのです。
ポイントは背筋を伸ばして、目線は少し先に向け、バタバタと音がしないように静かに歩くこと。歩く姿勢とスピードを意識することで一気に上品に見えます。
3) 飲み方
機内でもしCAがペットボトルに口を付けてガブガブ飲んでいるのを見かけたらガッカリしませんか?
エレガントに見せるためには、必ずコップに移しかえてから飲みます。これは新人訓練の時から徹底して「お客様に見られている意識」を持つように指導されているからです。
仕事でない時はもちろんペットボトルに口を付けて飲むこともありますが、ここでのポイントは「見られている意識」を持つことです。
自宅でゲストをおもてなしする際には、ぜひ自分自身もグラスを使い、ゲストに出すペットボトルにもグラスを添えて下さいね。