チームワークを上げるために!CAの情報共有力を伝授
どんな仕事にもこれが一番大切!と言えるものがあると思いますが、CAにとって大切なのは情報共有。笑顔でお客様をお出迎えするにも、機内の安全を守るにも、決して欠かせない情報共有の大切さをお話します。
仕事を進める上での基本:情報共有
どんなお仕事でも情報共有は大切ですが、特にCAの場合は最も重要な要素と言えます。
ご搭乗されるお客様は様々。
お誕生日やハネムーンの方もいれば、おひとりで不安な思いを抱えている方、とにかく急いでいるビジネスマンなど、色々なタイプの方が一つの機内で一緒の時間を過ごしています。
つまり、お客様によってCAにしてほしいアプローチも様々なのです。
それを知らずに接してしまうと、場合によっては大きなクレームになることも。
今回は、様々なお客様がいる機内だからこそ、CA同士の情報共有がどんなに大切かをお話します。
情報共有でミスアプローチ防止
情報共有を行うことで、事前に防げるのがミスアプローチ。
例えば、機内食をキャンセルしてお水だけ召し上がりたいというご要望のお客様がいらっしゃったら、必ずその客室担当者全員で情報共有します。
「食事はいらない」とわざわざCAに申し出てくださった方に知らずに何度もお酒を勧めたり、お食事のチョイスを尋ねたら、お客様のご機嫌を損ねてしまう結果に繋がりますよね。
ブランケットは一度キャンセルされた、到着前まで起こさないでほしいと申し出があった、ビールは召し上がるがワインはいらないとおっしゃっている・・・などなどどんな小さな情報でも、「これは共有しておくべき!」と思ったら必ず共有し、お客様へのミスアプローチを防ぐことができます。
到着情報を知らないと・・・
国内線だったら到着の30分前位、国際線だったら到着の1時間半くらい前に、コックピットから到着情報がCAに伝えられます。
到着時刻や到着地のお天気、到着までの揺れの情報、何番ゲートに着くかなど様々な情報です。
これらの情報はCA間で共有されるのですが、もし聞き逃してしまったり情報共有がうまくいかないと大惨事!
CAにとって一番忙しい時間ともいえる到着前。
「実はあと5分後から揺れてシートベルトサインが付きっぱなしのまま着陸します」なんてことを知らずにのんびりギャレーを片付けていたら、もちろん間に合わないですよね。
あるいは「到着ゲートが13番から15番に変更になっていた」ことを知らずに、お客様に13番ゲートに到着しますと説明してしまっていたら、お客様としてはCAから間違った情報を伝えられた!とクレームにもなりかねません。
しかも、そのお客様が短い乗継時間でゲートを移動しなくてはいけなかったらなおさら!
こうやって例を書いているだけで冷や冷やしますが、このように情報共有がきちんとされていないとお客様に迷惑をかけることになり、安全にも影響が出る場合もあるのです。