ギアダウンに離着陸合図・・・CAが教える機内の音の聞き分け方 | キャビンアテンダント(客室乗務員/CA)がおすすめする情報メディア - CA Media

3000人以上のCAネットワークから情報を発信!
日本初のキャビンアテンダント(客室乗務員/CA)がおすすめする情報メディア

ギアダウンに離着陸合図・・・CAが教える機内の音の聞き分け方

kico

シートベルトサイン、お客様からのお呼び出しにギアダウン。機内では様々な音が鳴っていますが、CAはすべてその音を聞き分けて状況を判断しています。どんな音にCAが反応しているのか、機内の音の聞き分け方をご紹介いたします。

今のは何の音?CAに大事な聞くスキル

CAの仕事といえば、接客がメインと思われがちですが、接客の他にもCAは常にいろいろな状況を判断して仕事を進めています。

特にCAにとって大事なことは聞くスキル。

機内で鳴るすべての音に対して敏感に反応する必要があります。

どんな音に耳を澄ませているのか?CAにとって大事な【音】についてご紹介いたします。





基本中の基本!シートベルトサイン

飲み物やお食事のサービス中であっても、シートベルトサインが鳴ればサービスは中断します。

シートベルトサインが鳴るということは、コックピットがこれから揺れるから危険だと判断したということ。

例えCAであっても着席し、シートベルトを着用しなくてはいけません。

どんな時も、このシートベルトサイン点灯音には一番敏感でいる必要があります。


ちなみに私がいた航空会社では、シートベルトサインがポンポンと2回鳴るのが離陸前の合図でした。

機内アナウンス担当者は、その音を確認すると離陸のアナウンスを入れるのです。





耳と目で確認!お客様からのお呼び出し

座席のリモコンにある人のマーク。

こちらが、お客様がCAを呼び出すボタンです。

こちらのコールボタンが鳴るとお座席までご用件をお伺いに行くのですが、音だけではお座席の特定はできません。

コールボタンの場合は、音と色、そしてモニターでお座席番号などを確認してからお座席に伺います。

お手洗いからの呼び出しも同じ音なので、それも色を使って見分けています。


退職した今も、お客様として乗っていてコールボタンが鳴ると思わずどの席?あるいは私間違えて押しちゃった?と確認してしまうのは、CAの職業病でしょうか。





誰からのコール?回数で聞き分ける機内電話

CAは各ドアサイドの自分のステーションに座っていて、そのステーションについている機内電話でコミュニケーションを取ります。

機内電話(コールと言います)の種類は主に3つ。

各ステーションから各ステーションのコール。

客室の全ステーションに向けたオールコール。

コックピットから客室の全ステーションに向けたコックピットコール。

それぞれ回数が違うので、どこからのコールなのか?を聞き分けて対応します。


慣れないうちは、オールコールをしようとして機内アナウンスをしてしまった、間違ったステーションにコールしてしまったなど、失敗もつきものですよ。

次のページ:いつもと違うのは一大事!小さな音までCAが聞き分ける理由とは

SCROLL