ギアダウンに離着陸合図・・・CAが教える機内の音の聞き分け方
シートベルトサイン、お客様からのお呼び出しにギアダウン。機内では様々な音が鳴っていますが、CAはすべてその音を聞き分けて状況を判断しています。どんな音にCAが反応しているのか、機内の音の聞き分け方をご紹介いたします。
今のは何の音?CAに大事な聞くスキル
CAの仕事といえば、接客がメインと思われがちですが、接客の他にもCAは常にいろいろな状況を判断して仕事を進めています。
特にCAにとって大事なことは聞くスキル。
機内で鳴るすべての音に対して敏感に反応する必要があります。
どんな音に耳を澄ませているのか?CAにとって大事な【音】についてご紹介いたします。
基本中の基本!シートベルトサイン
飲み物やお食事のサービス中であっても、シートベルトサインが鳴ればサービスは中断します。
シートベルトサインが鳴るということは、コックピットがこれから揺れるから危険だと判断したということ。
例えCAであっても着席し、シートベルトを着用しなくてはいけません。
どんな時も、このシートベルトサイン点灯音には一番敏感でいる必要があります。
ちなみに私がいた航空会社では、シートベルトサインがポンポンと2回鳴るのが離陸前の合図でした。
機内アナウンス担当者は、その音を確認すると離陸のアナウンスを入れるのです。
耳と目で確認!お客様からのお呼び出し
座席のリモコンにある人のマーク。
こちらが、お客様がCAを呼び出すボタンです。
こちらのコールボタンが鳴るとお座席までご用件をお伺いに行くのですが、音だけではお座席の特定はできません。
コールボタンの場合は、音と色、そしてモニターでお座席番号などを確認してからお座席に伺います。
お手洗いからの呼び出しも同じ音なので、それも色を使って見分けています。
退職した今も、お客様として乗っていてコールボタンが鳴ると思わずどの席?あるいは私間違えて押しちゃった?と確認してしまうのは、CAの職業病でしょうか。
誰からのコール?回数で聞き分ける機内電話
CAは各ドアサイドの自分のステーションに座っていて、そのステーションについている機内電話でコミュニケーションを取ります。
機内電話(コールと言います)の種類は主に3つ。
各ステーションから各ステーションのコール。
客室の全ステーションに向けたオールコール。
コックピットから客室の全ステーションに向けたコックピットコール。
それぞれ回数が違うので、どこからのコールなのか?を聞き分けて対応します。
慣れないうちは、オールコールをしようとして機内アナウンスをしてしまった、間違ったステーションにコールしてしまったなど、失敗もつきものですよ。