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実はとっても重要!CAが聞き分けるシートベルトサインの意味

藤原 絵里

シートベルトサインには、「シートベルトを締めてください」「シートベルトを外しても良いですよ」以外の意味があるのをご存知でしたか?CAへのサインとなるシートベルトサインの秘密をお話します。

重要な意味を持つシートベルトサイン

離陸の準備ができると、シートベルトサインが点灯しますね。

飛び立つ前、飛行機が滑走路へ向かいます。

ゆっくり動いているように感じますが、時速は約60キロ。

車と同じくらいのスピードです。

シートベルトを必ず締めてください。


このシートベルトサイン、CAにとっては、シートベルトを締めること以外にもコックピットからの色々な情報をもらう重要なサインなのです。

今回は、私が在籍していた航空会社でのシートベルトサインの秘密をこっそりお教えします。

航空会社によってシートベルトサインの運用は違うので、その点はどうぞご理解ください。




離陸のサイン

機体が滑走路付近に到着した後、なかなか離陸しないことがあります。

例えば、滑走路が混み合っていて、順番を待っていたり、天候不良で待機していたり。

私が在籍していた航空会社では、CAは状況を分かっているので、離陸後のサービスの準備をしたり、こっそりおやつをたべたり、時間を有効に使っています。

シートベルトサインがポンポンと何度か点滅すると、それが離陸の合図です。

CAは急いで席に着き、いよいよ離陸です。

なお、航空会社によっては、滑走路に進入した時点で、CAは離席できない場合もあります。




CAの離席の合図

無事に離陸をすると、また、ポンポンとサインが点滅します。

点滅しただけで、まだ消えません。

これは、CAは動き始めても良いというサインです。

CAは席を立ち、ギャレー(機内の台所)のかげでエプロンを着用し、機内用のヒールの低いパンプスに履き替え、サービスの準備に取りかかります。




シートベルトを外しても良いサイン

やっと、ポーンとサインが消えます。

こちらが、お客さまもベルトを外しても良いというサインです。

最近はアナウンスでもご案内していますが、急な激しい揺れに備えて、サインが消えている上空でもシートベルトを着用するようにお願いしています。

毛布の上から締めてくださると、急に激しく揺れた際も、お客さまを起こさずに確認できます。




タービュランスのサイン

ポンポンと点滅した後に、サインが点灯すると、それはタービュランス(急な激しい揺れ)のサイン。

時間があれば、機長からインターフォンで連絡がありますし機内アナウンスもするのですが、その時間もない時はサインで分かるようになっています。

さらに強い揺れが予想される時は、さらにポンポンと数回点滅。

CAも着席の合図です。


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