CAはあれもこれもしちゃダメ!?規則で決められている禁止事項
CAは会社の規定で、色々なことを禁止されています。それも全て、安全な空の旅の為なのです。どんなことが禁止されているのかお話します。
安全運航のために守るべきCAの規則
華やかなイメージのCA。
ヨーロッパのステイ先では、美味しいワインを堪能し、南の国ではダイビング……なんてご想像される方はたくさんいらっしゃるかと思います。
もちろん、時間に余裕があればそんな日もありますが、実際は禁止されていることがいっぱい!
短いステイでは、何も出来ません。
どんな規則があるのか、少しだけお話します。
12時間(24時間)前の飲酒
車の運転と同じく、酒気帯びは、機長・副機長だけでなくCAももちろん禁止です。
会社によって様々ですが、わたしが勤務していた会社では、マニュアルの中では飲酒は12時間前までと明記されていました。
自身の体質や体調を考えて24時間前とするCAもいました。
フライト前に、抜き打ちで検査があります。
わたしはあまりアルコールが強くないので、ムール貝の白ワイン蒸しやビーフの赤ワイン煮込みなどのアルコールを使ったお料理も、フライト前には控えていました。
フライト後12時間以内のフライト
旅行好きなCAが多いですが、続けてフライトすることは禁止されていて、フライトとフライトの間は必ず12時間以上空けることになっていました。
例えば、8月10日6時出発のフライトに勤務する場合、前日8月9日は、18時より前のフライトで帰ってくるスケジュールでなければ許可されません。
遅延等で18時を過ぎてしまった場合は、勤務が変更になります。
minimum rest=ミニマムレストと呼んで、フライトとフライトの間は最低でも12時間空けなければいけないルールです。
フライトは、体にとても負担がかかります。
飲みかけのペットボトルを想像してください。
着陸すると、ボコッとへこんでいるのを見たことはありませんか?
気圧の変化で、体の中でも同じようなことが起こっているのです。
お客さまの安全の為、万全な体調でフライトに臨むため、フライトとフライトの間は最低でも12時間空けることが決められています。
献血
フライト前、72時間以内の献血は禁止されています。
献血の後、血液の量は3~4時間で元に戻るようですが、気圧の変化で体にかかる負担が地上よりも大きいからのようです。
赤血球の回復は血液の成分の中で一番遅く、3~4週間かかるそう。