外資系での日本人CAはさらに忙しい?食事もできないその理由
外資系エアラインの日本人CAは、通常のCA業務に加えて日本人のお客様とCAの通訳業務も兼ねています。だからこそさらに忙しくなる環境、食事もできない!?その理由をお話します。
食べ物がフライトの必需品!?
フライトの前日、スーツケースやハンドバッグに替えの制服やステイ先での洋服、洗面道具など必要なものを用意してフライトに備えますが、それと一緒に必ず用意していたのが食べ物。
食べ物と言っても小腹がすいたときのお菓子ではなく、チョコレートバーや栄養調整食品のような、食べれば軽い食事代りになるような物です。
もちろん、朝食やちょっとお腹がすいたときにも食べられますが、主に非常食として持ち歩いていました。
なぜかというと、忙しくてクルーミールを食べ損ねてしまうことがあるから……。
外資系ならではのあるあるとも言える、食事を食べ損ねてしまうほどの忙しさの理由をお話します。
日本人CAは外資系ではさらに忙しい?
長いフライトでは、1度目のお食事のサービス終了後は機内の照明を落としてお客様もお休みになられたり、映画をご覧になったりとそれぞれのお時間を過ごし始めます。
そのタイミングで、CA達は交代で食事をとったり休憩をとったりします。
休憩に入ろうとしたり食事をしようとしていても、日本人のお客様とクルーとの間に通訳することが必要であればもちろん伺います。
その後食事はきちんととれるのですが、短いフライトや着陸前の2度目のお食事の後は、日本人のお客様との通訳業務や入国書類のお手伝いなどで忙しくなることがあります。
食事をしていないことを知っている他の外国人クルーが、「交代するから食事してね」と気を遣ってくれるのですが、やはり日本語がわからないと対応することが出来ないことも多々あります。
気持ちは嬉しいのですが、交代してもらうわけにはいきません。
問題も解決して「さあ、食事をしよう」とすると、エンジンの音が変わって着陸態勢に入ってしまうことも!
離陸時からきちんとフライト時間を計算するので、10分ぐらいは食事の時間がとれるだろうと思っていても、途中の追い風でフライトタイムが短くなって計算より早く着陸態勢に入ってしまうこともあるのです。
着陸態勢に入ると、着陸に備えてキャビンを安全にしなければならないのでやることがたくさんあります。
そうなると食事をとっている場合ではありません。
このように外資系に乗務しているCAは、通常のCA業務に加えて日本人のお客様との通訳業務が発生するため、自分の食事は後回し、後回しになってしまうのです。